太平洋石炭販売輸送臨港線の車両
D 401 (形式D400)
![D 401 (形式D400)](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_275311.jpg)
2013, 4, 29
D 401 (形式D400)
液体式ディーゼル機関車
1964年(昭和39年)製造
自社発注新造
日本車両製、重量55トン、定格出力500馬力×2
エンジンはDMF31SBを2基搭載
牽引定数換算110両~100両
旧国鉄のDD13後期型をベースとするが、足回りはロッド式(連結棒がある)
走行時、ロッドのリズミカルな音を聴くことができます。
精炭ポケットでの積み込み時に選炭水が侵入するのを防ぐために、ラジエターファン上へ防護板を取り付けるなど、シャットルトレーン対応改造がされている。両端とも電気連結器を改造により取り付け済み。
編成の知人側(A車)、春採側(B車)。
DE 601 (形式DE600)
![DE 601 (形式DE600)](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_194911.jpg)
2011, 1, 25
DE 601 (形式DE600)
電気式ディーゼル機関車(形式のEは電気式を表します。)
1970年(昭和45年)製造
自社発注新造
日本車両製、重量55トン、定格出力1,050馬力
エンジンはキャタピラー社製V型・D-398Bを1基搭載
牽引定数換算99両~90両
日本車両の輸出用試作機で、日本車両と技術提携した米国GEの技術による電気式のディーゼル機関車です。
他の機関車よりエンジン音は大きく感じられます。
製造形式はU10B型。また、製造銘板は英語表記となっています。
春採側のみ電気連結器を備えているので編成の知人側のみに付きます(A車限定)。
液体式ディーゼル機関車と電気式ディーゼル機関車の違い
・液体式
エンジンの出力を自動変速と直結の切り替えクラッチ、液体変速機、逆転機構、減速機などを介して動輪を駆動する方式。
運転がスムーズ、重連運転が可能、充分な起動トルクが得られる、変速が連続的に行われる、電気式に比べ車両重量も軽く製作費も安いなどの利点がある。・電気式
(参考 : 鉄道車両メカニズム図鑑 伊原一夫著、グランプリ出版1992, 6,19発行)
ディーゼルエンジンで直流または交流の発電機を回し、その発生電力を主電動機に供給して動輪を駆動する方式。
発電機以降はほとんど電気機関車と同じ構造となるので車両重量も重く、製作費も高価となるが、大型のエンジンが使用可能、統括制御が可能などの利点がある。
大型ディーゼル機関車の多い米国などで広く使用されている。
![DE 601 (形式DE600)](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_60992.jpg)
2010, 6, 4
左側の“製造銘板”は英語表記です。公道から望遠レンズで撮影しました。
D 701 形式D700
![D 701 形式D700](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_423311.jpg)
2013, 5, 29
D 701 形式D700
液体式ディーゼル機関車
1978年(昭和53年)製造 ※
自社発注新造
日本車両製、重量55トン、定格出力500馬力×2
エンジンはDMF31SBを2基搭載
牽引定数換算110両~100両
旧国鉄のDD13後期型がベースであるが、台車は軸バネ式。
編成の知人側(A車)、春採側(B車)。
(※車両竣工届けベース)
D 801 形式KD1301
![D 801 形式KD1301](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_425211.jpg)
2013, 5, 29
D 801 形式KD1301
液体式ディーゼル機関車
2000年(平成12年)車籍認可、2001年(平成13年)運用開始
日本車両製、重量55トン、定格出力500馬力×2
エンジンはDMF31SBを2基搭載
旧国鉄のDD13後期型に準じており、もと雄別鉄道のYD1301として1966年(昭和41年)に製造され、同鉄道廃止後は釧路開発埠頭のKD1301となった。1999年(平成11年)に同鉄道が廃止され、太平洋石炭販売輸送が購入しD801として車籍復活しました。
D401に準ずるシャットルトレーン対応改造が施された。
電気連結器は両端に装備。
なお前面の3本のラインは、3社に在籍して活躍し続けてきたことを表しています。
編成の知人側(A車)、春採側(B車)。
セキ 6000
![セキ 6000](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_293111.jpg)
2011, 1, 30
セキ 6000
製造初年1966年(昭和42年)4月1日~最終増備車1987年(昭和62年)製造。
シャットルトレイン用の連接式石炭車
旧国鉄のセキ6000とは全く別の形式。
釧路臨港鉄道と日本車両の共同開発による自社発注車。
電気連結器を備えた密着自動連結器を採用し、排炭扉自動開閉装置や自動解結装置を機関車で遠隔操作できる。また、荷箱内に硬質塩化ビニール板を取り付けることで、石炭の凍結を防止するなどの特徴を持ちます。
1両で30トン(1ユニットで60トン)積むことができます。
現在、セキ6011・6012~6037・6038の14ユニットが在籍。
通常は12ユニット、24両を使用します。
保線用モーターカー
![保線用モーターカー](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_398211.jpg)
2013, 5, 27
保線用モーターカー
1964年(昭和39年)9月導入
![保線用モーターカー](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_11381.jpg)
2016, 5, 21
保線用モーターカー
ラッセル車
![ラッセル車](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_11181.jpg)
2016, 5, 21
ラッセル車
車両の連結部
![車両の連結部](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_292011.jpg)
2011, 1, 31
春採駅に停車中のDE601
道路から撮影しております。
![車両の連結部](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_292211.jpg)
2011, 1, 31
DE601の連結部
![車両の連結部](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_292312.jpg)
2011, 1, 31
セキ6000
連接式貨車セキ6000 (1ユニット)
1ユニット(2両)あたり台車は3つです。
![車両の連結部](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_292511.jpg)
2011, 1, 31
連接式台車
連接式台車の利点は、編成の台車の数を減らすことができ、軽量化が図られます(レールへの負担が軽くなります)。また振動や騒音も減らせることができます。
![車両の連結部](https://chaenomeles.net/wp-content/uploads/2020/04/DSC_293011.jpg)
2011, 1, 31
ここから分割されます。
車両の説明は、『海底力モニターツアー「冬のSLと石炭のマチ・釧路」釧路臨港鉄道の会 2011, 2, 18 ~ 2, 20』の冊子を参考にさせて頂きました。
※「太平洋石炭販売輸送株式会社」は、令和元年(2019年)6月30日をもって鉄道事業を廃止したこと等もあり、令和2年(2020年)4月1日に商号を「新太平洋商事株式会社」と改めました。
太平洋石炭販売輸送臨港線の車両