太平洋石炭販売輸送臨港線の輸送システム

2022-07-06


「太平洋石炭販売輸送臨港線」は石炭の積み込み、積み下ろしは編成を2つに分割して行い、また編成の前後に機関車を連結することにより機関車の入れ替えの手間を省くなど効率的な運用を行っております。
これは「釧路臨港鉄道」時代に高速かつ大量の運炭のニーズに応えるために、1時間に1往復(春採~知人間)のダイヤを組む必要があったので、新しい石炭車の開発の他にこのようなシステム(シャットル トレーン方式)を作り上げました。

2009, 6, 24
春採駅構内に停車中です。

凸 ディーゼル機関車

(春採側の機関車をB車、知人側の機関車をA車と呼んでいます。)

□ 貨車1ユニット(連接式貨車のため2両で1ユニットとなります)

春採駅構内に停車中の列車は選炭工場に向かいます。
列車は6ユニット(12両)ずつ2つの編成に切り離されて(B車運転室からの遠隔操作)、それぞれ選炭工場の精炭ポケットに入ります。

2011, 1, 31
石炭の積み込み

選炭工場内の線路は、石炭の積み込み時、列車をブレーキ操作だけでコントロールするために、奥に向かって緩やかな登り坂になっています。
2つの編成は一旦押し込んだ後に、少しずつブレーキをかけながら同時並行で精炭ポケットから石炭を積み込みます。
編成を分割してブレーキ操作だけで列車をコントロールしながら石炭を積み込む事は、作業時間の大幅な短縮ができます。

2009, 6, 24
春採駅での連結作業

2009, 6, 24
春採駅構内での連結作業。
公道から撮影しております。

石炭の積み込みを終えた2つの編成は連結され、1本の編成になります。
この連結作業には係員が立ち会っています。(左側の貨車の向こう側)
係員はさらにこの列車に乗り込み、知人駅での連結作業、石炭積み下ろし作業などにも立ち会い、安全を確認しているようです。

2010, 9, 8
知人に向かいます

石炭を積んだ石炭列車は知人駅(貯炭場高架桟橋)へ向かいます。
編成の前後に機関車を連結した“シャットルトレーン方式”で運転されます。
A車が編成を牽引し、B車はノッチ2程度の出力で走行していきます。上り坂などは警笛の合図でB車の出力を上げ(手動)、B車も編成を推進していきます。

2010, 10, 7
貨車は切り離しされます

知人駅に近づくと“プシュッ”と音がして、列車は6ユニット(12両)ずつに切り離されて(B車運転室からの遠隔操作)、それぞれ2つの貯炭場高架桟橋(知人駅)に入ります。この高架桟橋は石炭桟橋とも呼ばれております。

2010, 12, 9
前の6ユニット(12両)が知人駅(貯炭場高架桟橋)に入ってきました。
列車が入った高架桟橋は2号桟橋(3番線)と呼ばれています。その海側の桟橋は1号桟橋(4番線)と呼ばれているそうです。

2010, 12, 9
後ろの6ユニット(12両)も知人駅(貯炭場高架桟橋)に入りました。
編成を2つに分割して石炭を取り下ろしする事は、作業時間の大幅な短縮になります。

2011, 2, 19
石炭の排出中

編成をそれぞれ高架桟橋に押し込んだ後に、安全を十分確認しながら石炭のカロリー別(3,800kcalと6,200kcal)に石炭を取り下ろし(排出)をします。
石炭の排出は貯炭場の状況により、1ユニット(2両)ずつであったり一斉に行う場合もあります。
1ユニットずつ取り下ろす時は、編成を少しずつ牽引または推進しながら行います。

2010, 12, 9
石炭を下ろし終わり、空になった2つの編成を再び連結します。

2009, 6, 25
春採に戻ります

空の列車は再び春採へ向かいます。
今度はB車が編成を牽引して行きます。

『海底力モニターツアー「冬のSLと石炭のマチ・釧路」釧路臨港鉄道の会 2011, 2, 18 ~ 2, 20』の冊子、釧路臨港鉄道の会の皆様のお話を参考にさせて頂きました。

※「太平洋石炭販売輸送株式会社」は、令和元年(2019年)6月30日をもって鉄道事業を廃止されたこと等もあり、令和2年(2020年)4月1日に商号を「新太平洋商事株式会社」と改めました。


太平洋石炭販売輸送臨港線の輸送システム

Posted by でぇあぶつさん